20年間脳貧血持ちの私が、避けるべき状況や対策についてまとめてみました。
避けたい状況
長時間の直立
高校生まではこれが一番の原因でした。全校集会で長時間立たされた場合や、レジのアルバイトでほとんど動かない時もなりやすかったです。移動したり動作があれば大丈夫なのは、ふくらはぎを動かすことで血流が促進されるからなのかな、と思っています。
大人になってからもレジ打ちの仕事とLushの工場での勤務という立ち仕事を経験していますが、どちらもその場からほとんど動かない場合に脳貧血を経験しています。
頭に直射日光を浴びてしまう
特に日差しが強い夏場に感じます。バスを待っている時など、座って待ってていても頭がぼーっとしてきて欠伸が出始めて「なんかヤバいかも」とそわそわします。
たぶん直射日光の前では座っていても関係ないのです。日陰に居られない場合は注意しています。
肩まわりの血行を悪くしてしまう
細いストラップのバッグを肩にかけると、たとえ荷物がそんなに重くなくても一箇所に負荷がかかり、血行が悪くなります。何度かあったのですが、移動中に具合悪くなった際に肩周りのコリや重苦しさを感じていて、「そういえば今日は荷物が重たいんだよな」とか「今日のバッグはストラップが細いんだよね」なんてことがありました。
その時にはならなくても、その肩こりを引きずった状態で別の要因と重なった場合に具合が悪くなったりもしました。どんなに可愛いショルダーバッグでも、ストラップが細くて重さを分散出来ない物は使うのをやめましょう…
胃腸に負担をかけてしまう
私は朝に納豆を食べるとお腹が痛くなることがあるのですが、ほかにも脂の多い食事やコーヒーで胃がムカムカしている場合などに脳貧血を起こしていました。たぶんこれは迷走神経反射というやつじゃないかなと思っています。
お腹がなんとなく調子悪いなっていう時は、たとえ座っていても耐えられませんでした。本能的に「これ横にならないとヤバい」という感覚で、ひとりで外食中にこの状況が起きた時は最悪でしたね。ご飯は食べ始めだったのに全て持ち帰り容器に移し、夫に電話してお迎えのお願い、店員さんに「具合が悪いので夫が迎えに来るのですが、それまでここで待たせてください」とお願いして、机に顎を乗せてなるべく頭を低く保っていました。
あの状況を思い出しただけでも具合が悪くなりそうです(笑)
対策
水筒を持ち歩く
はじめのころ水分摂取をあまり重要視していなかったのですが、時給で働いていたときに「倒れたら収入が減ってしまう」という危機感から出来ることは全てやろうと思うようになり、水筒を持ち歩くようになりました。
なにしろ日本のように自動販売機があるわけじゃないし、車社会ではコンビニが近くにあるとも限らない。以前バス車内で脳貧血を起こして下車した時も、どこで水を買えるのかも分からない上に調べる気力も残っておらず、大変な思いをしました。
また、具合が悪くなりそうな時に水をちびちび飲むことで、具合が悪くなる前にやり過ごせた経験があります。どちらかというと、水を飲むことで気を紛らわせる感じです。例えばやっとバスが来て乗ったのに、具合が悪くて降りたくなるのは最悪なパターンです。降りた先で回復するとも限りません。
水を飲みすぎると胃が張ってまた具合悪くなるので(笑)、ちびちび飲んで気を紛らわせるのがおすすめです。
足の曲げ伸ばし
立ち仕事の際におすすめなのですが、時々かかとをお尻につけるようにして、その足を後ろ手で掴んでストレッチします。あとは片膝の後ろにもう片方の膝を当て、少ししゃがんで上下に揺れることで膝裏を刺激します。そのまま少し膝を当てる場所を下げて、ふくらはぎを刺激してもいいです。これも少し気を紛らわせる手助けになりますし、なんとなく血のめぐりが良くなる気がします。
首より上を涼しくする
もし暑いところにいて扇風機や冷たいものなど冷やせるものがある場合、首より上を冷やすようにするのがおすすめです。扇風機は顔に目掛けて当てて、冷たいペットボトルや氷では首のうしろを冷やします。
それでも具合悪くなってしまったら
横になる・しゃがむ
外ではなかなか横になれないですよね。場所によってはそのまま物を盗まれてしまうなど、犯罪に巻き込まれるリスクもあります。とにかく頭の位置を地面に近づけて、血が頭に行くようにします。せめてしゃがんでください。
恐れずに、近くの人に助けを求める
これひとりじゃヤバいなって時、助けを求めた方がいいです。特に外だと前述のとおり、犯罪に巻き込まれるリスクがあります。
日本だと酒に酔っていると思われて、向こうから声をかけてくれない場合もあるかと思います。なので声が掛けづらくても目が合うのを待って手をあげてみるなどしてみると良いです。声をあげると全員に注目されて恥ずかしいけど、これなら少しハードル下がりませんか?
以前近くでタバコを吸っている男性がいて、目が合ったので手をあげて気づいてもらって、病院行きたいからタクシーを捕まえてくれないかとお願いしたら走ってタクシーを捕まえてきてくれました。優しい…。
また、あなたが日本の駅にいるなら駅員さんに伝えてください。車椅子で迎えに来てくれるし、駅員室の簡易ベッドで安全に横にならせてくれます。無理をして改札や駅員室まで行かなくても、駅のホームにインターホンがあったり、JRだとホームに駅員さんがいたりしますね。それこそ周りの人に「改札行ったときに伝えてくれ」とお願いしてもいいと思います。
意識を失っちゃうことがあるので、その前に助けを求めることが大事ですよ。
救急車を呼ぶ
たとえば周りに誰もいない、声をかけることもできないほどヤバい状況でしたら119番に電話をかけるのがいいんじゃないかと思います。GPSで場所を特定してくれるので、最悪自分がどこにいるのか分からなくてもなんとかなります。
119番に掛けづらくても日本には#7119番にかけると繋がる「救急安心センター事業」というのがありますよね。私は利用経験がないのですが、まずはこちらに掛けてみてもいいかもしれません。そこで救急車を呼んだ方がいいと言われたら119番にかけたらいいのです。気を失う前に、安全な状況をつくりましょうね。
病院はどこにかかるのか
産業医面談や内科にかかった際に相談したことがあるのですが、「気をつけるしかない」みたいに言われただけでした。それでインターネットで調べたところ、聖マリアンナ医科大学東横病院に失神センターという診療部門がありました。私は関東在住だったので、神奈川県のこと病院はアクセス圏内でした。(他の地方の情報は調べてないです)
検査の方法等もホームページで紹介されています。気になる方はご覧になってください。
私は行こう行こうと思って行く前にカナダへ来てしまったので受診したことはないのですが、こっちで診断が出なかったら日本でこの病院にかかろうと思っています。
おわりに
暑くなってきて、具合が悪くなりそうな回数が増えたのでこの記事を書いてみることにしました。数年前まで結構困っていたので、この情報が誰かの役に立てば嬉しいです。
コメント