メキシコPuerto Vallarta中心地から車で1時間45分ほど離れたSan Sebastianを巡るツアーに参加しました。ツアー会社はVallarta Adventuresです。
英語とスペイン語でガイドされるので言葉多めで、結構頭いっぱいになります。景色や街並みなど見どころは満載なので、テキーラテイスティングついでに少し奥地を観光してみたい方には良さそうです。4歳以上のお子さんも参加できます。詳細は後述しますが、ブヨに刺されて大変な目に遭ったので虫除け必須です。
ホテルピックアップ
朝ホテルまでツアーバンが迎えに来てくれました。ホテルを何箇所か回って計10人揃って出発。スペイン語話者と英語話者半々で、ガイドは両言語で説明してくれました。元教師だった方のようで、行きの移動では歴史のクイズ大会?授業?が開催されました(笑)アメリカの独立は何年だったか等交えて、どのように人々がメキシコにたどり着いたのかという話をしてくれます。
車内はクーラーも効いていて涼しいですが、道がガタガタだったりするので心配な方は酔い止めを。お水がフリーでついてくるとは書いてありますが、ツアーの後半に手のひらサイズのボトルが1本支給されるだけなので持参するのがいいと思います。
テキーラ販売所見学とテイスティング
最初の目的地は四代にわたってテキーラを作り続けているというファミリーのテキーラ販売所見学。お手洗いもあります。
建物自体も興味深かったです。この暑い気候ならではの構造なのかなぁなどと、英語での説明を受けている参加者を横目にきょろきょろと見渡していました。
アガベを焼く窯? 繊維を潰す臼 液体が抽出される所 貯蔵庫
昔ながらの作り方と、大手の大量生産手法とどんな差が出てくるのかを説明してくれます。大手は発酵の工程をすっ飛ばしているから旨みがなく、そのためにライムと塩と一緒に味わうしかないとかって話だったと思います。私はアガベという植物が原料となっていることすら知らなかったので、そこら中に生えていたものがアロエではなかったということもそこで知りました。
いいテキーラはゆっくり垂れていくという説明 テイスティングのはじまり 数種類をお試しできます
私はテイスティングしなかったのですが、香りは嗅がせてもらいました。発酵が進むにつれて甘味のある香りになったり、コーヒー?チョコレート?のような香りのあるテキーラもありました。気に入ったものがあれば購入もできます。少し奥に小さなショップがあって、ショットグラスや民芸品なんかも置いてました。
コーヒー製造所見学
San Sebastianのビッグファミリーの写真 コーヒー豆の木 実はメキシコ原産のポインセチア
ここは正直あまり見どころもなく、写真もほとんど撮らずに終わってしまったのですが…(笑)
このツアーで出てくる女性の話があって、どうやらSan Sebastianで結婚されてものすごい数のお子さんを生み育てたんだそうで、このコーヒー製造所もそのファミリーの所有なんだとか。スペイン語訛りの英語ガイドなので全部聞き取れず…。
コーヒーの木と一緒に柑橘類の木も一緒に育てられていて、それは虫なんかを寄せ付けないためなんだと仰っていました。レスキューされたオウムが敷地内で飼われていて、終始彼等の大きな鳴き声が響いていましてね。あまりにも鳴き声が大きいので全然集中できなかったです(笑)
そうそう、クリスマスといえばの植物ポインセチアってメキシコ原産なんですってね。とても綺麗に咲いていたので写真を撮らせてもらいました。知らないことがいっぱい。
お待ちかねのランチタイム
San Sebastianの小さな食堂でランチの時間です。
ドリンクはオルチャッタまたは苺ジュースです。夫はオルチャッタ大好きなので喜んでいました。オルチャッタは甘い植物性ミルク(アーモンドミルクとか)に近い飲み物でした。美味しくない訳ではないけど、少し飲み慣れないので私は苺ジュースを頂きました。
食事に夢中で写真を撮り忘れてしまったのですが、トルティーヤが乾燥しないように濡れタオル?に包まれて蓋付きの陶器の器に入った状態でサーブされたことに驚きました。みんな当たり前のようにそこからトルティーヤを取って次の人に回していて、とても興味深かったです。
メインはMole de Pollo(チキン・モレ)っていう、鶏肉のデミグラスソース煮込みみたいなものでした。(メキシコ料理に疎いのでこのような拙い説明で恐縮です…)
少しシナモンっぽい味がしたような気もします。部位はランダムでサーブされたので、夫の手羽元と私の胸肉を取り替えっこして頂きました。ツアーに参加していたスペイン語を話す女の子とGoogle翻訳を使いながら英会話して(彼女はほとんど英語が話せないけど少し聞いて理解できる)、それも楽しい体験になりました。
その他チーズが挟んであるトルティーヤ(ケサディーヤかな?)も配られて、それがすごく美味しかったです。メキシコ料理も所々にパクチー使ってくるんで警戒してたんですが、ここでの料理には登場しませんでした。ごちそうさまでした。
古い町並み散策
食事を終えてからそのまま散策しました。
ほとんど姿を変えていない町なんだそうで、当時の文化と建物の構造の関係性などを聞きながら回りました。道が岩畳なのと、多少傾斜のある道を進むので歩きやすい靴が必要です。12月初旬は日陰が心地よいほどの気温だったので、Tシャツで大丈夫でした。
しばらく町の中をずんずんと進んで、その先にある教会を訪れました。
ここにまつわる不可解な昔話があるようで、処刑された誰かが生き返ってしまったとかなんとかって話をしていました。3枚目の写真のピンクのローブの人がちょっと血まみれなんですよね、実は。夫は夢にこの血まみれの像が出てきてしまったって翌日笑っていました!
このツアーで虫よけは必須でした…
虫よけが買える場所
私の体験をお話する前にご紹介しておきます。市街地で買った方が安そうです。そこら中にあるPharmacyではスプレータイプのものやリキッドタイプの物が販売されています。僻地の観光スポットではあり得ない値段で売られています。
家族連れの方はスプレーでも使いきれそうでいいですね。私たちは2人きりですし、使い切らなかった場合に持ち帰れた方が良さそうだったので、Pharmacyのプライベートブランドのリキッドタイプを購入しました。
スッキリした柑橘系の香りで使いやすく、その後のツアーでも持ち歩いて小まめに使用しました。
まさかのブヨ
教会を出てから少し自由時間があって、特に買い物の予定もなかった私たちは中心地の建造物の周りで一休みしていました。
周りにたくさんの人が同じように休んでいたので油断していたのですが、気づいたら夫も私も足元を大量に食われていました。蚊のような音は一切せず、小さなハエのような虫が飛び回っていたのは認識していました。食われた所に血の点が残る特徴的な様子も。
ツアーの注意書きにも一切書かれておらず、完全に油断していましたね…ほかの参加者も露出していた腕などを食われていたようです。
ここから先に少し症状についての詳細な記述があります。写真は載せていませんが、苦手な方はページをお戻りください。
ホテルに帰ってからも痒みが引かず、持ってきていた抗ヒスタミン薬を塗って寝ましたが、寝ている間にかなり掻きむしっていたようです。そして翌日はATVのツアーに参加し、異変に気づいたのはホテルに戻ってシャワーを浴びようとした時でした。
なんと、ほとんどの箇所が水膨れになっていました。10箇所ほど刺されたうちの8箇所です。膿んだ感じではなくて、透明な膜の下が水で満たされている感じでした。パンパンに張っているけど簡単に破れる感じではない。ただ、やっぱり強い痒みはずっとあってどうにもならないので、近所の薬剤師がいる薬局へ行きました。
Pharmacyって書いてあるところは街中にたくさんありますが、私が行ったところはその辺のよりも2倍くらい広さのあるところでした。調剤カウンターの女性に足を見せて「たくさん掻いちゃった?」と聞かれて首を縦に振るとこの薬を勧められました。
有効成分のBetametasonaはベタメタゾンジプロピオン酸エステルなんだそうで、ステロイド外用薬です。日本の薬事法では2番目に強いvery strongに分類されている成分です。
ステロイドの説明等もとくになく購入したので調べるまで何も知りませんでした…。ひとまず各所で注意書きされている内容を考慮して使用しています。一応痒みはそれなりに収まりますが、1日2回では足りないことが多いです。これは塗り方など問題があるのかもしれません。
現地で水膨れが収まるまでは、薬を塗ったあとに絆創膏でガードしていました。就寝中に掻きむしって水膨れを壊してしまうことを防ぐためです。細菌が入ってしまうのが怖かったので、十分注意しました。
水膨れが勝手に小さくなったり破れてからは空気に触れさせていましたが、帰国後も痒すぎて眠れないことがあり、そのときはラップを巻いて寝ることもありました。密封法に近いものだったと思いますが、very strongの薬を密閉法もどきで個人使用するのは結構危険だったかもしれないです。あまりにも痒くて気を紛らわすためにやったことで知識なしにやっていますので、むやみに真似しないでくださいね…
一応こまめにシャワーで患部を洗って、保湿クリームも塗ったりしています。しこりのようになっていた腫れは1週間経ってようやく引いてきました。不思議なのは、痒みは噛まれたところだけでなく、その周り広範囲にまで及ぶところです。これは私の体質によるものかもしれません。噛まれた当日は足首全体が腫れていました。
ブヨに食われてから8日目は痒みのストレスからか、18時から翌朝の7時までほとんど寝て過ごしてしまいました。寝ている方が痒みを忘れてラクだった日でした。
今日は10日目ですが、まだ突発的に我慢できない痒みが急に襲ってくることがあります。夜になると痒くなってくる気がします。前に薬疹が出たときに買った抗ヒスタミン薬があるので服用しています。どれが効果が出ているのか、正直よく分からないです…
受診を検討していましたが、一番はやいウォークインクリニックの予約が数日先で、だんだん痒みも軽くなってきたので一旦様子見にすることにしました。虫刺されに酷い症状が出てしまう体質の人は、早めに受診したりポイズンリムーバーなどを使った早い処置をされた方がいいと思います。
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